[2025年インタビュー]窓補助金の行方”と、電力不足リスク。日本は既築住宅の断熱を止めることはできない。
2025年08月16日
カーボンニュートラル実現という大きな課題がある一方で、国内の電力需給問題が燻っている。どちらにしても既存住宅の断熱は不可欠だ。住宅断熱への補助金は最も合理的と考えるのは正しいのではないか。
2025年は「窓」で差がつく――当社が直接ヒアリングで確かめた“補助金の行方”と、電力不足リスクを踏まえた最適解
マド本舗新宿店(運営会社:相川スリーエフ)は、様々な角度から窓断熱そして、補助金制度の行方を探ってみた。
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1. まず結論――“今年(2025年)に窓リフォームを実施する”が合理的だと思う理由
• 国の「住宅省エネ2025キャンペーン/先進的窓リノベ2025事業」 で、内窓設置・外窓交換・ガラス交換・断熱ドア等に最大 200万円/戸 の補助。対象は既存住宅で、工事規模が 5万円以上 から申請可能。申請・手続きは登録事業者が代行するため、施主の事務負担は最小限。
• 東京都の「クール・ネット東京:既存住宅における省エネ改修促進事業(令和7年度)」 と併用可。内窓・外窓・ガラス・ドアの性能・面積に応じて定額で上乗せされ、都内は自己負担が大幅に圧縮 される。
• 一方で、電力需要は増勢。生成AI・データセンター・半導体工場の新増設がけん引し、2034年度の電力量は2024年度比で+約465億kWh(約5.8%)、夏季の**最大需要電力は+約699万kW(約4.4%)**の見通し。特にデータセンター関連は 2025年度+56万kW → 2029年度+431万kW → 2034年度+715万kW と段階的に押し上げる。
今後の補助金や助成金の行方は未確定だ。言えることは、これ以上の補助率は出ないという事。この「補助が厚い“今”」行うことは合理的である。
しかし、今後も「カーボンニュートラルの実現」と「将来の電力不足」を考えれば、少なからず補助金がゼロになるとは思わない。
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2. 私が直接ヒアリングして得た“補助金の行方”の手応え
私はこの数カ月、サッシメーカーや硝子メーカーの幹部、関連団体、政策サイドに近い方々と面談を重ね、「補助金は来年以降も続くのか」を探りました。結論は――現時点では未定。ただし、複数のヒアリングから見えてきた“温度感”は、次のように整理できます。
• 「国からの明確な回答はまだない」という立場の方もいる(“ゼロ回答”)。
• 一方で、「断熱窓の補助はゼロにはならず、形を変えて継続する可能性が高い。ただし、いまのような大きな補助額は期待しないほうがいい」という声も複数。
• 「各方面から政策当局への働きかけは続いている」という率直なコメントもあった。
さらに、エネルギー・環境政策に詳しい関係筋からは、次のような見立てが共有されました(要旨を私の言葉で整理)。
「地球温暖化が進むなか、日本が優先すべきは“既存ストックの断熱”。 欧州と比べ日本の住宅断熱レベルは依然として低く、2025年から省エネ基準が引き上げられても新築着工は減っている。つまり既存の住宅やマンションの窓を断熱できるかが鍵だ。ここで補助金を止めれば、この3年でようやく浸透した“窓断熱”の機運がしぼむことを、国も理解しているはずだ。自動車のエコ減税は産業政策の側面が強いが、住宅の断熱補助は環境政策の中核で、国際的にも日本の信頼に関わる。加えて、AI時代で急増するデータセンター電力を賄うには、家庭側の節電(断熱)が不可欠。補助や助成で断熱化を推進しないと、電力供給が追いつかず、原発政策など大きな論点にも波及する」
私見を交えると、“制度は何らかのかたちで続くが、補助の厚みは調整される” というシナリオを最も現実的とみる。だからこそ、現行制度がフルに使える2025年に動く合理性がある。
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3. 「電力不足リスク」は誇張ではない――公式データが示すトレンド
資源エネルギー庁の最新資料(2025/1/27) では、2034年度の全国需要電力量が 8524億kWh(2024年度比+465億kWh) と見込まれ、伸びの主因はデータセンターや半導体工場の新増設。最大需要電力も2024年度比で +699万kW。とくにデータセンター起因の上振れは、2025年度+56万kW → 2029年度+431万kW → 2034年度+715万kW と積み上がる推計が示されている。
加えて、IEAや経産省の整理でも、世界的にデータセンター電力の増勢は明確で、米国では2030年までに17GW→35GWへ、EUでもデータセンター比率が拡大する見込み。日本でも東京圏・大阪圏にDCが集中し、エリアごとの系統制約リスクが課題として顕在化している。
電力会社側も動いている。東京電力HDはAIデータセンター需要に対応するため、2027年度までに送配電網へ約4700億円を投資と報じられた。需給バッファの確保や系統増強が、政策・事業の両面で走り始めている。
要するに、中長期の電力需給は“増勢+分布の偏り”という二重の緊張に晒される。家庭部門の省エネ(=断熱) は、ピーク抑制・ベース負荷の低減の観点からも、社会的な合理性が極めて高い。
下表をクリックすると経済産業省のWebサイトにリンクします。詳しい情報をご覧ください。
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4. 補助制度の押さえどころ(国:先進的窓リノベ2025/東京都:クール・ネット東京)
4-1. 国:先進的窓リノベ2025
• 対象:既存住宅の内窓設置/外窓交換(カバー・はつり)/ガラス交換/断熱ドア(同一契約内)など。
• 規模:5万円以上〜最大200万円/戸。住宅省エネポータルで登録事業者が申請。
• 期間:原則2025年内(予算枠に到達次第終了の可能性)。
4-2. 東京都:クール・ネット東京(令和7年度)
• 内窓・外窓・ガラス・ドアの性能×面積で定額補助。例:内窓Sグレード(Uw1.1超〜1.5以下)なら大:43,000円/中:29,000円/小:18,000円、Pグレードはさらに高単価。上限は1住戸130万円(断熱材・浴槽等の別枠もあり)。
• 国の補助との併給可。併給時の上限・積み上げルールは事務局資料の最新要項で確認を。
都内は「国+都」の二段構えで自己負担が大幅に圧縮される構造。まずは対象窓の枚数・寸法・仕様を把握し、国と都の単価表に丁寧に当て込んで試算するのがコツ。
尚、賃貸住宅向けには東京都から更に大きな助成金が出ている。総費用の2/3(1戸上限30万円)、さらにドアを同時施工ならば1戸につき27万円(2/3上限)である。これは、以上な数値と思われるが、実は電力不足というリスクを想定すれば安いものであろう。東京都の底地からは計り知れない。
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5. なぜ“内窓”が本命か――LIXIL「インプラス」を推す実務的理由
5-1. 施工が速い/住みながらOK
既存窓の内側にもう一枚の窓(内窓)を後付けするだけ。1窓あたり約1時間が目安で、多窓でも一日完了の現場が多い。騒音・粉塵・外壁補修リスクが少なく、マンションでも管理規約の範囲で導入しやすい。
5-2. 体感が変わる“10役”
断熱・遮熱・結露抑制・防音・防犯・見栄え・健康(ヒートショック対策)・省エネ・空調負荷低減・室内快適性向上――一石十鳥。冬の底冷え/夏の日射に効くので、冷暖房費の削減と体感温度の均一化を両立しやすい。
5-3. LIXIL「インプラス」を推す決め手
• 採用実績の厚み:「先進的窓リノベ」申請件数で2年連続No.1(2023・2024年度)。市場浸透が深い=現場ノウハウが豊富で、登録事業者の対応力にもつながる。
• ラインアップ拡充:2025年は**新色「プレシャスホワイトP」**を追加。**浴室仕様に“開き窓”**が加わり、ルーバー窓の置換提案の幅が広がった。全カラーに「ダストバリア」採用でホコリ付着を抑制、白系でもお手入れ容易。
• 価格帯と性能のバランス:Sグレード以上の仕様を中心に補助単価との相性が良く、費用対効果が高い。
YKK AP も樹脂窓・内窓で確固たる実績があり、デザイン・性能面で優れた選択肢です。特定社の否定は不毛。そのうえで、工期・価格・調達・施工体制まで含めた**“総合点”**で、私はインプラスに軍配と判断しました。
ただし、YKKは既存の窓枠出幅(内窓を設置するサッシの内側にある木の枠の出幅のこと)が小さいときの為に、省スペース用の特殊な薄型内窓を開発している。
これは、賃貸マンションに多い重量鉄骨ALCに用いられるアルミサッシの窓枠に適用する為に開発されたのだと思われる。性能を落とさずに省スペース化したYKKは施工業者の複数の意見を汲み取ったに違いない。素晴らしい開発と言える。
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6. 費用と補助のイメージ(例)――“自己負担をここまで下げられる”
下は内窓(Sグレード中心)を複数枚入れるケースの概念例です。実際の単価は現場採寸・仕様で変動します。
• 国(先進的窓リノベ):グレード・面積帯ごとに定額。Sグレードなら中窓で4.4万円/箇所、小窓で2.8万円/箇所など(目安)。
• 都(クール・ネット東京):同じく定額。Sグレードなら中窓2.9万円/箇所、小窓1.8万円/箇所など。上限130万円/戸。
国+都の合算で“実負担1〜2割台”に落ちる場面も少なくない。ドアの同時改修があれば、さらに積み上がる。
なお、当社のYouTubeチャンネルでも説明しているが、2025年12月31日までに、東京都にある賃貸マンションの内窓は、1DKならほぼ確実に無料となり、消費税の負担だけで設置が可能。ファミリータイプは上限額を超える場合もあるが、減価償却を考えれば実質無料と言えるであろう。
※8月16日現在で、多くのオーナーから見積もり依頼をいただいており、すでに事前申込を済ませた賃貸マンションもある。急がないと199億の助成金は枯渇してしまう。気になったら、とりあえず事前申込を行い予算を確保すべきだと確信を持って言えます。
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7. 申請・契約のコツ(“二段階”をどう整えるか)
1. 現場確認・概算見積(事前申込や枠取りが絡む場合、概算見積+仮契約で走らせることがある)。
2. 実測後に確定見積→本契約。差額精算条項を明記し、補助額変動時の取り扱い(キャンセルポリシー、工期延伸等)を契約書に落とす。
3. 登録事業者が申請代行。工期・完了検査・実績報告のタイムラインを共有。
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8. 技術メモ:“効く”設計のポイント
• 日射取得と遮蔽のバランス:方位別にLow-Eの遮熱/断熱タイプを使い分け。夏季負荷の大きい西・南は遮熱、北・東は断熱寄り等、窓単位で最適化。但し、首都圏エリアの場合、そこまで考えなくても良いと言える。断熱、遮熱を使い分ける場合、硝子の色が変わってしまう。同じ部屋で、透明クリアガラスと、透明グリーンガラスが混在する。首都圏エリアでは透明クリアで揃えることをお勧めしたい。ちなみに価格に違いはない。
• 気密ラインの連続性:サッシ周りのトメ処理・クッション材・コーキングで漏気抑制。カーテンボックスやシャッターBOXの隙間風にも注意。
• 音と安全:防音合わせガラスや防犯仕様(CP相当)で複合課題を同時解決。都の制度は防犯仕様で加点・増額のメニューがある年度もあるため、最新要綱を必ず確認。
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9. よくある誤解の整理
• Q:内窓は“結露が増える”って本当?
A:室内側ガラスでの表面結露は減るのが一般的。ただし躯体・納まりによっては中空層に湿気が残る設計もあるため、換気計画・気密施工が重要。
• Q:マンションでも可能?
A:管理規約が許す範囲で内窓は専有部工事として実施しやすい。外観変更を伴う外窓交換は管理組合の合意が鍵。
• Q:YKKとLIXIL、どっちが良い?
A:どちらも優秀。調達・施工体制・納期まで含めたトータルで最適を選ぶのがプロのやり方。今回はインプラスが補助単価との相性や施工対応の柔軟性で優位だった。ホコリが付きにくいのはLIXILが圧倒的に強い。省スペースだとYKKとなる。あとは、ブランド力だと思うが、正直なところ差はない。結局のところ、相川スリーエフの知識や施工力とアフターサポートが要になると言える。
A:マンション理事長や組合から「管理会社を通さずに依頼できるのか?問題はないのか?lという質問。
• Q:結論は「組合と管理会社の関係性による。」です。組合がしっかりと主張して、主導権を持てば、なんら問題なく相川スリーエフが最初から最後まで工事を仕切ることが出来る。ただし、修繕積立金を使う為、理事会を経て総会を開催、議案書、議事録、承認、資金の流れを明確になければならない。その事務作業を相川スリーエフが行うことは規約上できない。管理会社と協議のうえ決めるべきである。ちなみに、管理会社の下で当社が施工することは可能だが、当然に管理会社は利益を載せなければならない。その利益は、住人との日程調整や案内チラシ作成、配布の費用となるはずです。
A:賃貸マンションを保有しているが、補助金や助成金が還付されるまで、手出し出来る資金がない。どうにかならないか?
• Q:銀行の繋ぎ融資を利用するオーナーが多い。あまり知られていないが、国の補助金は、相川スリーエフに入金される。東京都の助成金はオーナー、施主に入金だ。よって、国の補助金分は相川スリーエフが立て替えても構わないが、賃貸マンションの窓リフォームについては、オーナーが相川スリーエフに「契約額の全額を支払った証拠」となると領収書などが必要になる為、立て替えができない。一時的に銀行の繋ぎ融資を利用することが望ましい。
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10. 未来視点:電力・産業・住宅の三位一体で考える
• 電力需要は増える。2034年度+465億kWh/+699万kW は国の見通し。エリア偏在も無視できない。
• 電力網投資も進むが、系統整備には時間がかかる。都市圏・外縁部のDC集積地では接続や容量の制約が課題。
• 住宅の断熱化は、国際的なGX文脈の“目に見える成果”になりうる。家庭のピーク負荷を下げる投資は、社会全体のレジリエンスを高める。
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11. 窓改修の種別を理解(保存版)
1. 築年数と劣化状況によっては外窓をカバー工法で交換すべき。相川スリーエフが総合判断します。
2. 内窓を設置したいが、カーテンボックスがある場合は、カーテンボックスを加工して内窓を設置するか、外窓を断熱化する。いづれかを総合判断。
3. 硝子だけ交換は避けるべき。サッシの気密性能が悪いと効果があまりに無い。
4. 戸建住宅の勝手口ドアは鍵無しに変更して、窓リフォームとして申請すべき。
5. マンション1階や戸建住宅は、防犯性能を兼ね備えた外窓に改修すべきだ。2025年は、東京都に限るが、防犯仕様にすると、2.5倍の助成金が出ている。
6. 戸建住宅の玄関ドアを補助金で賄おうとしても、補助額が低い。補助額を上げると超高性能の玄関ドアとなり、補助額が上がる以上に製品代が上がってしまう。玄関ドアは居住スペースではないため、最低限の断熱性能ので良いかと思う。しかし、予算に余裕がある方は、ハイスペックドアを選択して欲しい。防音性能が素晴らしく、高いだけの価値はある。
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12. まとめ――“厚い補助”と“電力の現実”が交差する2025年に、窓から始める
• 補助が最も厚い局面で、家庭の断熱投資を前倒しする。
• YKKも良い。だが今回は、総合点でLIXIL「インプラス」を推奨。
• 社会的合理性(電力不足リスクと脱炭素)と家計メリット(光熱費・健康・快適)を、窓一つで同時に。
行動の第一歩は、窓台帳+概算積算。ここから、数字の裏付けを持った“勝てる窓リフォーム”が始まる。
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付録A:電力不足リスクを“数字で”読み解く(データ読解ノート)
• 需要電力量の推移見通し:2024年度8059億kWh → 2034年度8524億kWh(+465億kWh/+5.8%)。増加の主因は産業用その他(高圧・特別高圧需要)で、データセンター・半導体工場の新増設が牽引。
• 最大需要電力(夏季):2024年度1億5760万kW → 2034年度1億6459万kW(+699万kW/+4.4%)。ピーク時の余力を削るため、**系統増強や需要側対策(DR・断熱)**の重要性が高い。
• データセンター起因の上振れ:2025年度+56万kW、2029年度+431万kW、2034年度+715万kW。立地の東京・中部・関西が大きいが、北海道・中国など大都市圏以外でも増勢。
• 世界動向の圧力:IEAのまとめでは米国・EUのデータセンター比率拡大が顕著。米国は2030年に35GWに達する予想(22年17GW)。欧州委員会はDC電力の倍増に言及し、省電力化を政策に組み込む。
• 国内の立地分布:サーバ室面積ベースで**関東64%/関西24%**に集中。系統のエリア偏在は、分散立地・再エネPPA・需要地近接電源などの解決策とセットで議論されつつある。
• 電力会社の投資:東京電力HDが送配電投資を増強(2027年度までに約4700億円)。AI需要に応じたグリッド強化が進展。
備考:設備投資・系統整備は数年〜10年スパン。したがって、“すぐに効く”需要側の省エネ(=断熱)は、短期・中期の需給リスクを和らげるレバーとして合理性が高い。家庭の断熱はミクロの財布とマクロの電力を同時に助ける。
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付録B:補助メニュー早見(要点だけ)
国:先進的窓リノベ2025(既存住宅)
• 対象:内窓/外窓交換(カバー・はつり)/ガラス交換/断熱ドア(同一契約内)
• 要件:5万円以上、登録事業者申請、期間は2025年内(予算次第)。
都:クール・ネット東京(令和7年度)
• 単価例(内窓):P:53,000(大)/36,000(中)/23,000(小)、S:43,000/29,000/18,000、A:17,000/12,000/8,000、B:11,000/9,000/7,000。上限130万円。詳細は公式表を確認。
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付録C:LIXIL「インプラス」仕様トピック
• 新色「プレシャスホワイトP」(居室):2025/5/1発売。既存色「ホワイト」は2025/12末で販売終了予定。
• 浴室仕様に“開き窓”追加(2025年春から順次)。ルーバー窓の置換提案に有効。
• 全カラー「ダストバリア」搭載(特許第5629200号)。静電気抑制でホコリと汚れの付着低減、ホワイト系も清掃負担が軽い。
• 申請実績:先進的窓リノベ申請件数2年連続No.1(23・24年度、LIXIL調べ)。
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付録D:ケーススタディ(モデルプランの一例/都内・木造2階建て)
• 対象窓:中×6、小×4、浴室小×1(開き窓)、掃き出し大×2(リビング・和室)。
• 仕様:インプラス(Sグレード中心)、浴室は開き窓タイプ。必要箇所に防犯合わせ。
国の補助(概算)
• 中×6:4.4万円×6=26.4万円
• 小×5:2.8万円×5=14.0万円
• 大×2:6.5万円×2=13.0万円
• 合計:約53.4万円(概算)
都の補助(概算)
• 中×6:2.9万円×6=17.4万円
• 小×5:1.8万円×5=9.0万円
• 大×2:5.3万円×2=10.6万円
• 合計:約37.0万円(概算)
総補助額:約90.4万円。工事総額が例えば180〜220万円帯なら、実負担は約9〜13万円台まで落としうる。※現場・仕様・時期で変動、防火仕様や防犯仕様の加算、ドア併用で上下あり。最終見積で要確認。
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付録E:施工で“効かせる”小ワザ
• ふかし枠の選定でカーテン干渉を回避。レール・ブラインドの逃げ寸法を確保。
• 内窓を設置して、外窓を触らない場合、外窓の気密性能を高める為に、後貼りの気密テープを貼ったり、建て付け調整を行うと良い。
• 防犯性能を一緒に考えるべき。東京都は助成金が出るが、他県はでない。しかし、命を守る為に、防犯硝子を採用することは重要。
• 面格子・雨戸・シャッターの設置も良い。
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付録F:FAQ(拡張版)
Q:夏の遮熱と冬の断熱、どちらを優先?
A:方位別最適化が基本。西日は遮熱寄り、北は断熱寄り。**熱貫流率(Uw)と日射取得率(η値)**で設計。但し、首都圏エリアでは、そこまで考えずに、統一すべきであろう。ガラスの色が変わるよりも意匠性を優先する。
Q:ペアでも結露が出る?
A:室内側表面温度が露点を下回れば結露する。換気・除湿、カーテンの開閉、換気扇の使い方など、運用習慣も合わせ技で。
Q:ドアも同時が良い?
A:玄関は熱の出入りと漏気の要所。断熱ドアは鍵閉め力の軽さや気密ラインでも効く。都の補助ではドアも定額加算。
Q:助成は“いつまで”続く?
A:公式見解は未定。ただし、電力需給とGXの要請から何らかの形で継続される公算はある一方、補助の厚みは調整される可能性。**“使えるうちに使う”**が合理的。
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参考・出典(主要)
• 住宅省エネ2025キャンペーン「リフォーム」・申請手続(国)
• 先進的窓リノベ2025 公式サイト(事業者登録)
• クール・ネット東京(令和7年度・単価表/要項)
• 経産省・資エネ庁「今後の電力需要の見通し」(2025/1/27)・電力需要について(2024/6/6)
• Reuters:東京電力HD、AI需要に対応した系統投資(報道)
• LIXIL ニュースリリース/製品ページ(新色・浴室開き窓・ダストバリア)


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